🌺6匹のネコ家族の中で【デミタス】という男の子は、頭の切れ味がさわやかで、おとなしくて、とても良い子です。
ネコ家族にあって、お兄ちゃん的存在のデミタス。
男の子なのにヤンチャな所がなくて「コラ!」なーんて叱ったことが一度もありませんでした。

🌺ある日の夕飯のおかずはエビフライでした。
我が家は大家族なので、母がかなりの数のエビを次々と油で揚げていた時のこと。
母は手がすべって一匹の揚げたエビフライを派手にポーンと飛ばしてしまい、まるでマンガのように宙を舞い、床にトン!っと落ちました。
母「アッ!」
🌺たまたま落ちたエビフライの一番近くにいたのがデミタス。
空からご馳走が降って来ました!
デミタスは一目散にササーーっとエビフライの所に走って行って食べようとしたら、揚げたてだから熱くて食べられません。
デミタス「うわ~、熱くて、とてもじゃないけど食べられないニャ~💦」
一歩、後ろに下がってエビフライを見ています。
そのうちに他のネコ達が「なになに~?なんかご馳走あるの~?」とクンクンしながら寄って来ました。
🌺そこでデミタス!
エビフライからは一瞬も目を離さず、近寄って来たネコ達に「ウー、ウー、ウー」と唸っています(驚)
デミタス「こっち来るなー。これはオレのだぞー。取ったら怒るぞー。ウーー」
おとなしい優等生のデミタスが唸っています。
おとなしいデミタスが珍しく唸っているので、他のネコ達もビックリ。それ以上近寄らないで、遠巻きに見ています。
遠巻きに見ているネコ達は「それ、デミちゃんのなの?美味しそうな匂いだニャ~。でも、デミお兄ちゃんが珍しく唸ってるから怖くて近寄れないニャ~」と。
🌺私と母はおとなしいデミタスが唸るのを見て、思わず笑ってしまいました。
私「そんなに欲しいの~?(笑)」
母「唸ってるの、初めて見たわ(笑)」
私「デミちゃんも唸ったりできるんだね~。知らなかった~」
母「いいよ、それ、デミタスにあげる。落としちゃったし」
私「あら、デミちゃん、良かったね~。くれるってよ。やったじゃん」
…なーんて話してる間も、デミタスは「ネコ達に取られるのではないか?」と警戒して「ウー、ウー、ウー」と唸り続けています。
🌺結果、デミタスは唸り続けて、エビフライが冷えるのを待ち、冷えたところでエビ1本をパクパクと食べたのでした~。
いやいや、「デミちゃんのエビフライ事件」、忘れられない思い出です🎵
今思い出すと、遠巻きに見ていた子達にも、別のエビフライをチョットずつ分けてあげれば良かったかなーと思いましたが、時すでに遅し。
でも、良かったね、デミちゃん。
空からご馳走が降ってきたね🎵
【デミタスの乱】のお話でした。
Thanks☆
Profile
Nanato
こんにちは。ナナトです。
このBlogは”子供”と“ペット”の面白くて楽しかった話をメインに書いています。
子供を育てることは、一筋縄ではいかないことであり、かと言って「ペットを飼うのはラクか?」と言えば、いえいえ、子育てとはまた違う悩みがあったりもします。
しかし、過ぎてみれば、悩んだ事も苦しかった事も、俯瞰で見ることができるようになり、だからこそ、逆に今、面白くて楽しかったことをポンポン思い出すようになりました。そのプラスの思い出話をここに書いています。また、子育て中に悩んだこと、ペットと暮らす中で困った事なども織り交ぜて。
“日々想うこと”のタグは、私が「ふと思ったこと」を書く日記風。
“English”のタグには、初級者レベルをユルユルで勉強しているので、日常で使えそうだったり「これ、忘れたくないな!」と思った文章を書き留めています。
ペンネームの“ナナト”は、空の彼方に旅立って行ったお兄ちゃんの名前を借りました。
お兄ちゃん、見てくれているかなー。
南々斗