【子供が楽器を習うということ】《日々13》

2025.7.24

日々想うこと

🟩子供の習い事は色々ありますが、

楽器を習うことは、親も子も大変な道のりだと思います。

だから、バイオリニストやピアニスト、オーケスラの団員などを見ると尊敬しますね。

大尊敬です。

🟩楽器以外の子供の習い事と言えば、スイミング、サッカーなどのスポーツ系からその他もろもろ。

勉強系以外のほとんどの習い事は、

教室に行って練習することが前提で、基本、行かなければ練習ができません。

🟩これに対して、楽器はというと、先生の所に行くのはテストを受けるみたいなもの。

家での練習がモノを言う。言わば、こっちが本番。

先生の前でうまく演奏できたらその曲は終了で、

どんなにその曲が気に入っていても、いつまでもその曲を弾いて楽しんでいるわけにはいきません(笑)

やっと上手に弾けるようになったのにな…。

先生から一つの曲にOKサインが出たら、また新しい曲を一から練習します。

先生の前で上手く演奏できなかった曲は、楽譜通りではなかった所をチェックされて、次回までに直して来なさいと言われます。

年齢が上がると、勉強も部活なども大変になってくるのに、練習していく曲数が増えていき、ヒーフーハーフー。

いや~、楽器を習うって結構大変なんですよね。

🟩私も幼い頃からピアノを習っていました。

習うことになった発端は、

母の「私はピアノを習いたかったのに習えなかったから」という自分の夢を子供に託すもの。

初めは、姉に習わせたのですが、レッスンに2回行って「つまんない」と止めました。

次に白羽の矢が立ったのは、末っ子の私でした。

ウチは女の子が2人なので、母にとって私が最後の砦(とりで)です。

今思うと、母にとってピアノは相当大事なものだったようで、

「ピアノを習っているから」と、私を幼稚園に入れませんでした。

🟩さて、楽器の練習は音が出る為、自分の気分次第でいつでも練習できるわけではありません。

近所迷惑になるので、早朝と夜はアウト。

昼間に練習していても「今、お客様がいらしてるから止めて」などと度々中断させられます。

一度中断すると、楽器の練習は結構神経を使うので、私はもうやりませんでした(笑)

本当は防音室などがあれば良いですけどね。

勿論、ウチにはそのような高級なものはありませんでしたし。

🟩例えば、勉強系の習い事だと、電車で本を読んだりできます。実際、電車で勉強している子もいます。

でも、楽器は電車で練習はできません。電車の中で急にバイオリンの練習を始めたら、大変な事になりますし。

🟩また、ピアノなどの大きな楽器を習っていて、夏休みなどに祖父母の家に泊まりに行った時、

祖父母の家にピアノがなければ練習することができません。

修学旅行やキャンプなどの時も、休んだ分だけタスクがたまっていきます。

🟩また、私が小学校から帰って来て違う事をしていると、

母が「今日はピアノの練習はしたの?」と聞きます。

これを言われると、背筋がゾクっとしました💦

「ピアノの練習したの?」と言われるんじゃないか?言われるんじゃないか?とビクビクしながらも、

やりたくなくて違う事をしていると、やっぱり言われます。

「あー、やっぱり言われたー」・・・渋々、ピアノに行きます。

私はピアノの練習をするより、放課後、校庭で友達と遊んでいる方が断然楽しかったのです。

🟩子供を本気でプロにしたいと思っているお母さんは、

「さあ、今からレッスンやるわよ」と言って、レッスンにガッツリ付き合うらしいです。

これは子供に楽器を続けさせたいなら必須かも。

子供は親に言われれば嫌でもやりますから。

しかし、これが子供にとって良い事なのかどうかは別ですが。

小さな子供一人の判断で、毎日自分で練習をするのは、非常にメンタル的にキツイように思われます。

いつの日も、子供は遊びたいですし。

だから、思うんですよね。

ピアニストやバイオリニストなどのプロの皆様は、親も子供もどんなに頑張ったのだろうって。

偉いなーって。

🟩私はピアノを続けていても、厳しい先生で褒められたことはありませんし、

親も褒めることはなく、一人で練習してレッスンに行くだけの日々に、

やる気をどんどん失い、かなり早い段階で「やめたい」と思い始めました。

しかし、母はそんな私の心を察知して、

「音大に入ったら、グランドピアノを買ってあげる」と言って引き止めます。

でも、私は音楽大学に興味はないし、グランドピアノが欲しいと思ったこともなく、

心の中は正に「ふーん」

そもそもグランドピアノを買うお金もなかったと思いますし、

父が認めなかったと思います。

私が末っ子だったので、私がピアノをやめてしまったら、もう誰もピアノを習う人がいなくなってしまいます。

母の夢を叶える為には、私が最後の砦だったのでしょうね。

🟩そして、母の「ピアノをやめることは絶対に許さない」という圧力で、

なんだかんだ10年以上続けました。

これが私の弱さです。

私が習い始めてからの十数年後、

私にしては珍しく「どうしてもやめたい!」と頑張ったら、

母は「あんなに小さな時から送り迎えをしてやったのに」と一筋の涙を流しました。

🟦でも、やる気がなくて続けていたので、ちっとも上達していませんでした。

こんな状態で続けても意味がないですよね。

今、思うと、あの10年以上の年月をピアノなしで生きていたら、だいぶ人生が楽しかっただろうなーと思います。

でも、姉のように「ピアノなんかヤダー」と言って自分の意思を通せなかった弱い自分もいます。

これが私の直すべき欠点です。

🟩ただ、ピアノをやめて数年後、好きなバンドの曲を弾き語りしたいと思い立ち、

楽譜を買って来て、練習して歌った時はチョットだけ「ピアノって楽しいな」って思いました。

こんな気持ちが続いていたら、私もピアノを続けられたのかなーと思ったりしたものです。

いえいえ、やっぱりピアノは私に合っていませんでしたが、

何かをする原動力、それはメンタル。モチベーションが大事って思います。

🟩さて、ウチの子供達が中高時代にそれぞれ「楽器を習いたい」と言い出したことがありました。

私「習うのは良いよ。先生も探してあげる。但し、ママは練習に付き合わない。もう中高生なんだから、自分で練習して、自分でレッスンに行ってね」

息子はそれでも「やる!」と言って始めましたが、部活との兼ね合いで苦しくなり、発表会に一回出ただけでやめました。

娘は「じゃあ、やらない」と言って諦めました(笑)

多少、私の助けを期待していたのかもしれません。

🟩「好きこそ物の上手なれ」・・・好きな事なら頑張れます。

子供が好きかどうか?そこが一番なのかもしれませんね。

褒めて育てる」・・・誰にも褒められなかったら、子供は頑張れません。

「頑張ってるね」「頑張ったね」「上手になったね」「偉いよ」「すごいね」など、

どんな言葉でも良いので、褒められたら子供は頑張れる!そんな気もします。

🟩最後に、親が付きっ切りでなくても楽器が上手になる方法があります。

学校の吹奏楽部に入ること

学校の楽器を使い、学校で練習するので、楽器を買う必要もなく、楽器のメンテナンスも学校主導、

練習する時間は先生や部員で決めます。部費の徴収はありますが。

一緒に頑張る先輩・同輩・後輩もいて、力を合わせて頑張れるんです。

部活は部活で、先生や部員との相性など、人間関係で色々大変だと思いますが、

一人で頑張るよりは孤独じゃないし、やりがいがあるのかも…と思ったりもします。

私は吹奏楽部に入ったことはないので、あくまでも推測でしかありませんが、

楽器も楽しくやって上手くなったら最高です。

            Thanks★

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Nanato

こんにちは。ナナトです。
このBlogは”子供”と“ペット”の面白くて楽しかった話をメインに書いています。

子供を育てることは、一筋縄ではいかないことであり、かと言って「ペットを飼うのはラクか?」と言えば、いえいえ、子育てとはまた違う悩みがあったりもします。

しかし、過ぎてみれば、悩んだ事も苦しかった事も、俯瞰で見ることができるようになり、だからこそ、逆に今、面白くて楽しかったことをポンポン思い出すようになりました。そのプラスの思い出話をここに書いています。また、子育て中に悩んだこと、ペットと暮らす中で困った事なども織り交ぜて。

“日々想うこと”のタグは、私が「ふと思ったこと」を書く日記風。

“English”のタグには、初級者レベルをユルユルで勉強しているので、日常で使えそうだったり「これ、忘れたくないな!」と思った文章を書き留めています。

ペンネームの“ナナト”は、空の彼方に旅立って行ったお兄ちゃんの名前を借りました。
お兄ちゃん、見てくれているかなー。

南々斗