🟩先に結論を書きます。
「楽器を習っているお子さんをたくさん褒めてあげて欲しいな」
🟩さて、子供の習い事は色々ありますが、
楽器を習うということは、
親も子も大変な道のりのように思ってしまいます。
だから、私はバイオリニストやピアニストの方々を見ると尊敬しますね。
大尊敬です。
🟩楽器以外の子供の習い事と言えば、
スイミング、サッカーなどのスポーツ系からその他もろもろ。
これらは教室に行って練習することが前提で、
基本、行かなければ練習ができません。
🟩でも、楽器はというと
先生の所に行くのはテストを受けるみたいなもの。
家での練習がモノを言う。
言わば、こっちが本番。
先生の前でうまく演奏できてOKサインが出たらその曲は終了で、
新しい曲をまた一から練習します。
OKが出た曲がどんなに気に入っていても、
いつまでもその曲を弾いて楽しんでいるわけにはいきません(笑)
やっと上手に弾けるようになったのにな…。
年齢が上がると、勉強も部活なども大変になってくるのに、
練習していく曲数も増えていき、ヒーフーハーフー(笑)
運動部との両立はほぼ不可能。
🟩私も幼い頃からピアノを習っていました。
習うことになった発端は、
母の「私はピアノを習いたかったのに習えなかったから」という自分の夢を子供に託すもの。
初めは、姉が習い始めたのですが、
レッスンに2回行って「つまんない」と止めました。
次に白羽の矢が立ったのは、
末っ子の私でした。
ウチは女の子は2人だけで、
他の子達は男の子だったので、
母にとって私が最後の砦(とりで)です。
母のピアノへの必死さが伺えるのは、
「ピアノを習っているから」という理由で、
私を幼稚園に入れなかったことにも表れています。
🟩さて、楽器の練習は音が出る為、
自分の都合でいつでも練習できるわけではありません。
近所迷惑になるので、
早朝と夜はアウト。
昼間に練習していても、
「今、お客様がいらしてるから止めて」などと中断させられます。
本当は防音室などがあれば良いですけどね。
勿論、ウチにはそのようなものはありませんでしたし。
🟩例えば、勉強系の習い事だと、電車で本を読んだりできます。
実際、電車で勉強している子もいます。
でも、楽器は電車の中では練習できません。
電車の中で急にバイオリンの練習を始めたら、大変な事になりますし(笑)
🟩また、ピアノなどの大きな楽器を習っていて、
夏休みなどに祖父母の家に泊まりに行った時、
祖父母の家にピアノがなければ練習することができません。
修学旅行やキャンプなどの時も、
休んだ分だけタスクがたまっていきます。
今思うと、そういう行事があった時は、
レッスンを休んでも良かったのかもしれません。
🟩また、私が小学校から帰って来て、
ピアノの練習をせずに違う事をしていると、
母が必ず「今日はピアノの練習はしたの?」と聞きます。
これを言われると、背筋がゾクっとしました💦
ピアノに嫌気がさしてきた頃には、
「ピアノの練習したの?と言われるんじゃないか?言われるんじゃないか?」とビクビクしながらも、
やりたくなくて違う事をしていると、
…やっぱり言われます。
「あー、やっぱり言われたー」
渋々、ピアノに向かいます(笑)
私はピアノの練習をするより、
放課後、校庭で遊んでいる方が楽しい子で、
スポーツ系の習い事の方が性に合っていたのだと思います。
🟩子供を本気でプロにしたいと思っているお母さんは、
「さあ、今からレッスンやるわよ」と言って、
レッスンにガッツリ付き合うらしいです。
これがその子にとって良いかどうかは別として、まあ、人それぞれです。
🟩私の場合、好きで始めたわけでもないのに、
誰も褒めてくれないし、先生は厳しいし、
かなり早い段階で「やめたい」と思い始めました。
しかし、母はそんな私の心を察知して、
「音大(=音楽大学)に入ったら、グランドピアノを買ってあげる」と言って引き止めます。
でも、私は音楽大学に興味はないし、
グランドピアノが欲しいと思ったこともなく、
心の中は正に「ふーん…」
そもそもグランドピアノを買うお金なんてウチにはなかったと思いますし。
🟩実は、私にとって母は家族の中で一番大好きな存在でした。
兄の長引く反抗期など、
多くの問題を抱える大家族の家庭にあって、
私は母を頼りに生きていました。
中学の時、母に「2人で家出しよう」と言ったことがあるくらいです。
母に家出をする気がないことを悟り、
その時はずごく落ち込みました(笑)
私の大好きな母にとって、
ピアノは大事なものであり、私は最後の砦。
母の「なんとしてもピアノを続けさせたい」という気持ちが、
私には手に取るように分かっていました。
🟩しかし、なんだかんだ10年以上続けましたが、
「もうこれ以上は無理」と思った時があり、
私にしては珍しく断固たる態度で、
「どうしてもやめたい!」と母に直談判しました。
やめる理由は「私は音大に入らないから、ピアノを続けても意味がない」と。
母は祖父母に
「ナナトがピアノをやめないよう説得してくれ」と応援を求めましたが、
説得には至らず、
やめることが決定的になった時、
母は「あんなに小さな時から送り迎えをしてやったのに」と一筋の涙を流しました。
🟩何故、私はもっと早く「やめたい」と言えなかったのか?
それは私の弱さ故です。
これが私の人生における直すべき欠点です。
もっと強くならなければ。
🟩今、思うと、あの10年以上の年月をピアノなしで生きていたら、
だいぶ人生が楽しかっただろうなーと思います🎵
🟩「好きこそ物の上手なれ」・・・好きな事なら頑張れます。
「褒めて育てる」・・・誰にも褒められなかったら、子供は頑張れません。
「頑張ってるね」「頑張ったね」「上手になったね」「偉いよ」「すごいね」などと褒められたら、
子供が頑張るエネルギーになります。
楽器の習い事だけでなく、勉強や他の些細な事にも、
日常的にポン!ポン!と
子供に褒め言葉を投げてあげると
良い子に真っ直ぐ育つ気がします。
🟩最後に、親が頑張らなくても楽器が上手になる方法があります。
・学校の吹奏楽部に入ること。
また、ちょっと変則ですが、
・音楽科のある大学の付属中高は、音楽の時間に楽器を教える所もあります。
学校の楽器を使い、
学校で練習するので、
楽器を買う必要がない事も多く、
楽器のメンテナンス費用も学校主導だったりします。
部活は部活で、先生や部員との人間関係も大変だと思いますが、
一人で頑張るよりは孤独じゃないです。
但し、私は吹奏楽部に入ったことはないので、
あくまでも推測でしかありませんが。
楽器も楽しくやって上手くなったら素敵ですね。
Thanks★
Profile
Nanato
こんにちは。ナナトです。
このBlogは”子供”と“ペット”の面白くて楽しかった話をメインに書いています。
子供を育てることは、一筋縄ではいかないことであり、かと言って「ペットを飼うのはラクか?」と言えば、いえいえ、子育てとはまた違う悩みがあったりもします。
しかし、過ぎてみれば、悩んだ事も苦しかった事も、俯瞰で見ることができるようになり、だからこそ、逆に今、面白くて楽しかったことをポンポン思い出すようになりました。そのプラスの思い出話をここに書いています。また、子育て中に悩んだこと、ペットと暮らす中で困った事なども織り交ぜて。
“日々想うこと”のタグは、私が「ふと思ったこと」を書く日記風。
“English”のタグには、初級者レベルをユルユルで勉強しているので、日常で使えそうだったり「これ、忘れたくないな!」と思った文章を書き留めています。
ペンネームの“ナナト”は、空の彼方に旅立って行ったお兄ちゃんの名前を借りました。
お兄ちゃん、見てくれているかなー。
南々斗