登場人物…息子の理央(りお)・娘の夢子(ゆめこ)
🟦<夢子のバレンタインデー>
ある日、娘の夢子が学校から帰って来て、「ママ、クッキーの作り方を教えて~」と。
私「どうして急にクッキー?」
夢子「バレンタインデーに仲良しの女子と交換することにしたんだ~」
私「あ、じゃあ、スーパーに行った時にクッキーを買ってあげる!」
夢子「買うのはダメなの。自分の手作りじゃないと嫌なの」
私「いや、買ったので良いでしょ」
夢子「イヤなの❗️手作りが良い❗️」
私「みんなも手作りなの?」
夢子「みんなも手作り❗️」
私「えー?それ、ホントー?」
夢子「ホントだよー」
・・・もう、小さい頃からそういう【ムチャ振り】を急に投げて来る夢子が始まった~💦
🟦確かに、私もたまにクッキーやケーキを焼いたりはするけど、
「気が乗った時に、たまーに!」なんです。
だって、お菓子を作ってもご飯のおかずにならないし、時間はかかるし、
キッチン用品を沢山使うから洗い物が多くて大変だし、キッチンが汚れるし、
実はかなりの気合が必要。
🟦かくして私も手伝う覚悟を決め、次の土日に材料とラッピングする袋などを買って来ました。
バレンタインデーの前日に、夢子が人生で初めてクッキーを作りました。
これが初年度のことです。
🟦その年から毎年、私はバレンタインデーが近付いてくると、ゾッ🥶
そして、夢子から毎年漏れなく「ママ、クッキー、作りたいから手伝って~」の台詞を頂戴いたしました。
🟦そのうち友達のみならず「部活の先輩と後輩との交換することになった」と言い出して、数がとんでもないことになっていきました💦
🟦しかし、夢子が高校2年の時、
夢子「簡単にできるレシピを見つけたから、今年は一人で作るから、ママは手伝わなくて良いよ~♬」
お!やっと来た!こんな時が!と喜んだのも束の間、
レシピを見せてもらって、私は「これ、大丈夫か?」と心配になったけど、
本人が一人でやる!って言ってるんだから、絶対に手伝わないぞ!と決心。
当日、一人で頑張って作ってるなー…と思っていたら、
夢子「ママー、ちょっと、コレ、どうしたらいいの~」と来ました。ですよね…。
不安は的中で「チョコを溶かして入れるだけ」と書いてあるけど、チョコを溶かすって温度が大事ですもんね。
・・・というわけで、また手伝ってしまうあたり、
私の母親としての脇の甘さが浮き彫りになっている典型的な例です。 面目ない💦
🟦そんなこんなで夢子の卒業式の日、
卒業生がクラス毎に校庭に並んで記念写真を撮ってもらっている姿を、私は校舎3階のベランダから見下ろしていました。
その時!ハッ!と気がつきました。
「もしかして、これでバレンタインデーのクッキー作りから卒業できるんじゃない?私も卒業だー!」とね。やったー❗️
🟦但し、「夢ちゃんのバレンタインデー」にも良い所が一つあります。
女子同士での交換なのでホワイトデーがないこと。
お返しがないんです。
2/14に作って行って交換したら、それで終わり!ということ。これはとってもラクな所です!
🟦<理央のバレンタインデー>
息子の理央の場合は「クッキー作りたいから手伝ってー」・・・なーんて事は言わないのですが、
バレンタインデーにクラスの女子から色々貰って来て、
「オレ、部活で忙しくて買ってる暇ないから、ホワイトデーはママよろしく!何でも良いよ~」とか言うわけです。
続けて理央「コレとコレをくれた女子は、大きな袋にいっぱい持って来てて、みんなにハイハイ!って渡していたから、お返ししなくても良いかもよ~」と。
私「いや~、【君はハイハイって、みんなに渡してたから、ホワイトデーのお返しはナシね!】って、いくら何でも、それはないんじゃないの?」
理央「あー、そっか。じゃあ、ママの思う通りで良いよ〜。任せる!」
私の心の中「ちょっと~、誰のホワイトデーだよ~」…と思うけど、
「作るより買う方がマシ!ま、いっか!」と納得。
🟦しかし、ホワイトデーのお返しを何にするか?に悩みます。
私「貰ったチョコによって違う物をお返しする不平等は良くないし、やっぱ、みんなに同じ物だよね。
でも、ハイハイ!ってみんなにあげた可愛いチョコもあるし、
頑張って作った感のある手作りだったり、
結構立派な箱に入ってる物もあるし、チョコも種々様々で、えー、どうしよー、
どこに標準を合わせてお返しを選ぼうかなー。困ったなー」って。
お返しはお返しで、色々考えちゃうんです。
🟦さてさて、バレンタインデーって、そもそも、好きな人にコクるなら2/14じゃなくてもコクれば良いし、
元々セントバレンタインはそういう意味じゃないしね。
100歩譲って2/14を好きな人に告る日でも良いけど、
どうして友チョコ、義理チョコ?
「商魂逞しい企業戦略でしかないよなー」と考えてしまう私。
🟦でも、【自由人・夢子】は、私とは真逆で、こういうイベントが大好きでノリノリ💕
そういう話題に乗って大いに楽しむタイプなんです🎵
これに対して【マイペース理央】は、まあ貰えばそれなりに嬉しいけど、
貰わなくても気にしないし、どうでも良いタイプ。
「それよりオレは部活で忙しい!だからホワイトデーはママが買って来てね」
子供の中高時代の【バレンタインデー遊び】に振り回されて、結局、遊びに付き合ってしまう私は脇の甘い母ですが、
過ぎてみれば「あんな事もあったなー」と笑えます。
でも、あの時代に戻りたくはありません(笑)
Thanks★
❖次回は、娘が赤ちゃん時代にすぐにギャー!と泣くので工夫をほどこした話です。
Profile
Nanato
こんにちは。ナナトです。
このBlogは”子供”と“ペット”の面白くて楽しかった話をメインに書いています。
子供を育てることは、一筋縄ではいかないことであり、かと言って「ペットを飼うのはラクか?」と言えば、いえいえ、子育てとはまた違う悩みがあったりもします。
しかし、過ぎてみれば、悩んだ事も苦しかった事も、俯瞰で見ることができるようになり、だからこそ、逆に今、面白くて楽しかったことをポンポン思い出すようになりました。そのプラスの思い出話をここに書いています。また、子育て中に悩んだこと、ペットと暮らす中で困った事なども織り交ぜて。
“日々想うこと”のタグは、私が「ふと思ったこと」を書く日記風。
“English”のタグには、初級者レベルをユルユルで勉強しているので、日常で使えそうだったり「これ、忘れたくないな!」と思った文章を書き留めています。
ペンネームの“ナナト”は、空の彼方に旅立って行ったお兄ちゃんの名前を借りました。
お兄ちゃん、見てくれているかなー。
南々斗